Google Calendar

Google Calendar!

しばらく前から、一つの噂があった。それは「Google がカレンダーサービスを開始する」というもの。それが4月の中頃に一般公開になったので早速使い込んでみたよ。

iCal そっくりだよこれ

iCal っていうのは、Mac の標準カレンダーソフトで、OS に添付されている。複数のカレンダーを同時に一つの日程表の中に表記できるので、いつ予定が混んでていつ余裕があるかが一目で分かる、そんなソフトだ。そして Google Calendar はそれをそっくりオンラインで再現してしまった。正直「いいのかよこれ」といった感じだ。Gmail のアカウントがある人ならすぐにでも試せるから、ぜひログインして確かめて欲しい。URL は http://calendar.google.com/ だ。対応してるブラウザは、Windows なら IEFirefox。この二つはきちんと対応してる。Mac なら Firefox のみ。OperaSafari なんかは後で対応してくれることを期待しよう。

これは使うしかない

しばらくいじっていると、このサービスが Web ベースだというのをすっかり忘れた。なぜって、Google お得意の Ajax があらゆる所で使われていて、完全に「普通」に使えるからだ。とにかく画面を見てもらおう。

スクリーンショット1(カレンダービュー)

セッティング

ここから全体的なセッティングを行える。

サービス切り替え:

GoogleGmail と Calendar を画面内から別ウィンドウや別タブで呼び出せる(ただし、切り替える訳ではない)。

ビュー切り替えタブ

タブで Day、Week、Month、Custom View、Agenda の 5 種類を切り替えられる。Custom View の日数は自由に設定できる(デフォルトでは Next 4 Days)。またAgenda は全てのイベントのリスト表示だ。

日程表示

埋まっている時間をカラフルなバーで表現。バーが重なり合ってれば一つの時間に二つ以上のイベントが入っていることになる。ダブルブッキングも未然に防げる。AllDay の予定は上部に表示される。

ミニカレンダー

ミニカレンダーは日付をクリックすれば Day ビューで表示される。ドラッグして三日分選べば三日分のイベントだけを表示する。これはかなり賢い。

カレンダー

カレンダーの種類が表示されている。チェックを付けたり外したりすることで、必要なカレンダーのみ表示できる。

検索

登録した自分のイベントを検索できるはずだが、日本語に対応していない。

使い初めてみよう

Google Accountを持っているなら、http://calendar.google.com でログインをしてみよう。最初に時間帯を聞かれるので、「(GMT+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo」を選ぼう。もちろん海外にいる場合にはその限りではない。

予定を追加してみよう

最初に用意されているカレンダーは、「My Calendars」の下にある自分の名前のカレンダーだ。ここにイベントを追加しよう。そのためには、カレンダー上でクリックするか、左上の Create Event をクリックするのがいいだろう(Quick Add については省略)。まず最初は練習として Day ビューのカレンダー上で編集してみよう。カレンダー上でイベントのある時間帯をドラッグして指定すると、バルーンが現れる。そこでイベントにタイトルをつけて「Create Event」ボタンを押す。これでイベントが登録された。もうちょっと詳しく指定したい場合は、「edit event details 」をクリックして指定だ。

イベントの設定

スクリーンショット2(イベント編集画面)

What

イベントのタイトル。

When

イベントの日時。「All Day」にチェックをすると全日の予定が作成される。また、「Repeats」は繰り返すかどうかの設定。

Where

イベントの場所。指定しておくと、GoogleMaps へのリンクが表示される。日本語で指定する場合は「loc:」を書くと良い。

Description

予定の詳細内容。ここに書いた内容はRSSとして公開する際にも表示される。

Options

「Reminder」はいわゆるリマインダー機能。メールで事前に通知してくれる。また、Google Calendar を利用中なら、ポップアップで教えてくれる。なお、「Privacy」を「Public」にすると一般に公開で、「Private」にすると自分だけに見える予定になる。(その他の共有関係については後述)

外部のサービスを取り込んで使おう

カレンダーサービスは iCal のフォーマット(iCalendar 形式)をサポートしているものであれば取り込むことが出来る。既に何百ものカレンダーが世界中で公開されているので、好きなものを探して使うといい。とはいえ、日本人に共通して役に立つものはそんなに多くない。Google Calendar の方で日本の祝日については既に公開してくれている(Other Calendars > Holiday Calendars > Japanese Holidays で追加しておくといい)が、ここでは天気予報を iCalendar 形式で公開しているサイトを紹介しておく。

http://weather.subtech.org/
http://d.hatena.ne.jp/antipop/20060424/1145871729

他にもAmazon の書籍発売日を iCal 形式で取得できるサービスもある

amazon2ical
http://wiki.mesolabo.com/?研究成果%2Famazon2ical

スケジュールを共有しよう

個人スケジュールの共有

共有したいユーザーのアカウントを自分のカレンダーに登録すれば、登録されたユーザ側でもスケジュールを確認できる。

共有カレンダーの利用

上記のものの応用編。新規に一つ共有専用カレンダーを作成すれば、
Make Change AND Manage Shairing
と指定することで、完全に共有されたカレンダーになる。

イベントの共有

共有したい相手のアカウントを「Guest」として追加すると、そのイベントをそのユーザと共有できる。この場合、「Discuss this event」の部分が簡易 BBS のような機能を持ち、色々と調整をすることができる。

現状日本語では不具合もある

Outlook などを使っている人は、すぐに Google Calendar に全てを移行することはできないだろう。なぜなら PocketPC などの PIM との連動は考えられていないし、とにかくまだ日本語がきちんと通らない部分もあるからだ(例:印刷用PDFに日本語が表示されない、検索で日本語で書かれたイベントが出現しないなど)。ただ、これは現状がβサービスだからであって、本稿が書店に並ぶ頃には解決されていることを期待したい。