神々の山巓

久しぶりに読みたくなっている。たぶん、傑作といえる漫画があるとするならば、この漫画はその一角を占める。

神々の山嶺 1 (集英社文庫(コミック版))神々の山嶺 2 (集英社文庫(コミック版))神々の山嶺 3 (集英社文庫(コミック版))神々の山嶺 4 (集英社文庫(コミック版))神々の山嶺 5 (集英社文庫(コミック版))

全5巻。以前持っていたのだけど、引っ越しの際に売ってしまった。文庫なら買い直してもいいかもしれないと思い始めたけど、そんなことをしていると家が文庫で埋まってしまう。困ったな。

あたしは山は行かないし、クリティカルな状況は避けて生きて来ているので正直なところこの話はファンタジーなのだけどね。でもそういう男でもこの話にはぐぐっと惹き込まれるところがある訳でさ。

夢枕獏が「谷口ジロー版『神々の山嶺』を通して読んだ時、読者は谷口ジローがどれほど凄い仕事をしたか、おもい知らされることとなるだろう」って書いていたけど、本当にそうだったね。これは文章で読んだ方がもっと良い話なのだよな、と思いながら読み始めたんだけど、その描写がね。凄い。原作も凄いが、画の説得力ってのは凄いなと思い知ることが出来る漫画なんだね。

ただ、文庫よりもやはり単行本だよな。正直に言えば、それよりももっと大きな判の愛蔵版が欲しいんだけどね。