断片ばかりが積もり積もって。

mixiからサルベージ。



本当に断片ばかりが思い浮かんでしょうがないですな.
これ,そのうち全部統合されるんですけど.シーン先行で物を書くので,頭から順々に書くということができないのです.


「天才であることと,天才であるように演出できる者は異なる,ということを明確に分けて考えねばならない.理解できるかね?」
グールズは言った.
「天才という人種は,自分が他人と異なるということで悩んだり苦しんだりはするが,自分の天才を売り物にするなんてことは考えつかないのだよ」


さらば,この工房に二度と帰ることは無いだろう.
ソフィーが横でどこか遠くを見ている.
もう帰れない.あの日々には.いや,もっと昔の日々に帰るのだ.
そう.僕は本来の僕の居場所に帰らねばならない.この仕事が僕の人格技師としての最後の仕事になるのだろう.
ソフィーの記憶を復帰させる.たとえそれが彼女を遠くに解き放つ行為であるとしても−−僕は僕なりに責任を果たすつもりだ−−.


「私は私の意志で生きていっても良いのですか?」
私は私の意志でものごとを選択するなんて許されては来なかったから−−.


マリア,それが彼女の名だった.
永遠に戻らないための手続きだったはずなのに,二人揃ってこの世から消えたはずだったのに.片方だけが残り,片方だけがこの世にいないという悲しみは,一体どのようなものだろうか.


月光の女王よ,全ての記憶と記録に通じる者よ,今また貴女の必要とされる御代がおとずれてしまったのです−−.

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 未だ書かれていない、しかもどのシーンで使われるかどうかもわからん文章をこう書き残しておくというのは、未練のなせるわざだろう。未練。そう未練。