情報戦

HDDに埋まってた過去のテキストファイルからサルベージ.

 情報戦についてちょっと考えてみました。あらゆるセッションにおいて、問題解決のためには『情報収集』ということが必要となっていて、例えばNOVAとかでは「リサーチフェイズ」なんて形でまとめてますね。蒸気でも「しなちく」でほとんど同じようなことを言ってますけども。情報戦というのが何故必要になるかというと、「最低限の危険で最大限の効果を」という思想があるからです。では、それらの情報源はどうやって確保するか、というのが次の問題ですね。情報源にはいくつもあって、それぞれ質が異なります。

  • 公共情報
    • 図書館などで調べられる情報。公開されているが、入手には時間がかかる場合が多い。
    • 事件の首謀者側とは関係ない情報。
  • 隠蔽情報
    • 事件に関係ある情報であり、一般的な方法では入手することが出来ないもの。
    • ある集団内でのみ知られている情報など。
  • 撹乱情報
    • 隠蔽情報の一種。偽情報。確信犯とそうでない場合がある。

この3種類が情報の性質を決定します。またこれらの情報が入手できるかどうかとは別問題です。入手可能であっても、それが撹乱情報であれば、被害が大きくなります。そう考えると複数の情報源から裏を取るのは必須ですよね。

セッションにおいては、このそれぞれの情報をどのように得るかが問題になってきます。特に都市RPGである蒸気ではこれらの情報を如何にして巧く入手し、活用できるかが大きな問題になってきます。

蒸気で重要なのは人を使うこと

蒸気のセッションで重要なのは、「自分の手を汚さない」ことです。他人を使うことが蒸気のプレイの基本になります。もちろん最終的に自分で手を下したいPCもいるでしょうけれども、電報一通で事件が解決するのであれば、それは危険を冒すよりも高い能力であると考えられます。当然のように蒸気では肉体派のキャラクターもプレイヤーが呼び込みさえすれば扱うことができますので、シーンによってキャラクターを使い分けるのは必至のプレイ状況になります。マルチPCというのは蒸気では当たり前のセッション形態になっています。
余談になりました。蒸気でも「人を雇って情報を入手される」というテクニックは基本中の基本です。雇う方法は色々とあります。金でもいいでしょうし、相手の秘密を盾に取ってもいいでしょう。